脳内ナレーション - 2022/06/26

朝食をもしゃもしゃ食べながらドンブラザーズを観ていたら、ツマとムスメが「ただいまー」と帰ってきて、ちょっと休憩と支度をしてからまた出ていった。我が家の近くに、なんの変哲もない、どちらかというと古い感じのするふつーのビジネスホテルがあるのだが、ある日ふと思い立って家族で泊まってみようかということになり(COVID-19感染拡大で遠出がはばかられ、休日特にやることねーなーヒマだなーという時期の思いつきだったと思う)、なかにはちょっとした大浴場と定食屋もあり、家から徒歩10分の場所でそれなりにリフレッシュできるという、悪くない体験だったので、以後(ほとんどはムスメの発案により)数ヶ月に一度ぐらいの頻度で発生する、我が家のプチ・リトリート的なイベントとなったのだが、昨晩はそれが発生してツマとムスメが泊まりに行っていたのだ(ここまで一文)。私は夕方〜夜にヘルパーのシフトが入っていたのでホテルには行かず、立ち飲み屋に寄って帰宅後にダラダラとYouTubeを観てゲームして寝る、というそれはそれで幸福な時間を過ごしておりましたとさ。で、ツマとムスメは、朝に帰ってきてすぐに出ていったのだが、ツマの同僚の方のお子さんと一緒に遊ぶ約束をしていたからで、電車とバスの博物館に行ったようで、後ほど夫婦Slackで写真が送られてきた。そのお友達とムスメは、ツマの会社(私の前職でもある)のサービス紹介動画に出演したきっかけで知り合い、撮影中に一緒に遊んで以降仲良しさんなのだが、送られてきた写真がこう、もうね、カップルやん、尊い、いいぞ、という感じであった。ツーショットで写真撮るときの微妙な距離とか、初々しい。

友人たちに「ドンブラはいいぞ」と布教していたら「観てみた」という報告がちょくちょく入ってくるようになった。アマゾンプライムで全話配信中だよ!

「掃除機かけるぞー!」と決意してはゴロゴロし、ということを3回ぐらい繰り返してから成し遂げた。

2時間ぐらい集中して、溜まっていた原稿編集しごとをやった。去年から導入したインチュニブの効きが良く、とはいえ併用すると薬価もバカにならないので、主治医と相談の上、今月はしばらくコンサータを抜いてインチュニブのみで過ごしていたのだが、昨日から検証のため服用再開したところ、やはり頭がスッキリ働いた感がある。やっぱコンサータはコンサータで効いてんのかな。近日通院だからまた話してみよう。抑うつとか胃腸が弱いとか他の症状も合わせて4種類お薬が出ているのだが、最近は1カ月ごとに先生と話して、どれか1種類の薬の量を増やしたり減らしたりして、自分にとってちょうど良い塩梅を改めて検証中なのだ。とはいえ、日々生活する中での予定の波や疲労や気候の変化やなんやらと心身のパフォーマンスに影響する変数は他にもたくさんあるわけで、実験室でやるような統制された環境ではないから限界はる。うーんどうだろなーとなかなかわからんなーと思いつつ自覚的に観察できる範囲でやっていくことは無駄ではなかろう。漫然と飲み続けるよりは、自分の心身に対する意識も向けやすくなる。医師に相談せずに自己判断で薬を減らしたりやめたりする人がたまにいるのだけど、通院頻度に合わせて相談しながら一緒に検証していくのが良いと思います。日々の生活や症状に関する悩みや違和感、薬をどう使いたいのか、どうなっていきたいのかなどなど、言葉に出来る範囲で話してみると、医師は医師で、またその情報を元に提案をしてくれるはずなので。

夕方、東急で晩ごはんの買い出し。ツマが魚が食べたいと言っていたので、何にしようかなーと売り場に行ってみたら、ちょうど北海道フェアでタラが安くなっていて、魚売り場の上の段にアクアパッツァのソースが置いており、さらにアサリも安くなっていたので、これでいっかとカゴに入れた。トマトとキノコを買い足して帰宅。

閒のSpatial chatで夕方気まぐれオンラインバーを開いて、友人たち話しながらビールを一缶開けた。途中から台所に行って、イヤホンで話しながら晩ごはんの用意。友人たちにも話したんだけど、若い頃にはじめてこの言葉を聞いて(料理好きの友人宅でごちそうになったときだと思う)から実際に食卓で見たときのギャップに驚いた記憶がある。私ゲーム脳なので「アクアパッツア」という料理、すごい「水属性」感のある名前だから、もっとこう冷たい料理をイメージしてたんですよ。魚とかアサリ使うから「アクア」なんだろうけど、煮込んで出すから料理としてはあったかいじゃないですか。伝わる?伝わらないか。水属性感。

ごはん食べ終わったから、ツマとムスメが今日の帰りに買ってきた花火をマンションの前でちょっとだけ。コンビニで売ってるような小さいパックなので3,4種類ですぐ終わりましたが、今年初花火だ。いやぁ、夏だ、そして俺は家族と過ごしている。「あれだなー、これがたぶん、平和とか幸福というやつなんだろうなぁ」と、こういうところにASDみがあるというか、私はわたしなりにその時間を楽しんではいるのだろうけど、身体や感情全体で没入するということがなく、脳内ですぐもうひとりの自分がこういうナレーションしている感じで、喜怒哀楽とか幸福とか家族愛といったものを、状況を通して「理解」している感じになる。で、俺はこういうメタな脳内視点をその場でそのままツマに話したりするのだが「どうぞどうぞ、ご自由にナレーションしてくださいな」と適当に受け流してくれるのでさすがである。

閒のSlackでは住人たちが日々の暮らしの中で見つけたいろんな面白いものを各種チャンネルで投稿して教えてくれるので、週1ぐらいでプレイリスト的に振り返ってまとめたら面白いかもという思いつきから、「今週のほにゃらら」というコーナーをつくりました。

食べたもの:へべすそば (もえさん)

読んだもの(マンガ):鶴谷香央理 作『メタモルフォーゼの縁側』 (ゆーさん)

読んだもの(エッセイ):田尻久子 著『みぎわに立って』 (もえさん)

観たもの:てふさん(@aonekosan1101) tiktok 中原中也の詩を載せたイラストムービー (しょーいちさん)