オット「3人暮らしがはじまって最初のひと月がおわりました」
ツマ「おわりましたね」
オット「振り返りをしよう、振り返りを!」
ツマ「お、おう」
オット「KPTがしたい」
ツマ「なにKPTって」
オット「説明しよう!KPTとは、KPTとはKeep/Problem/Tryの略である。チーム運営の振り返りの手法として使われることが多いフレームワークなのだ。 Keepで、『良かったことや、そのまま今後も続けたいこと』を、Problemでは、『うまくいかなかったこと』を、それから TryでProblemの解消のため『今後挑戦したいこと、試してみること』を考えるっていう寸法よ。」
ツマ「なるほど意識たかい」
オット「職場でたまにやるから取り入れてみた」
ツマ「じゃあまぁ、やってみようか」
…というわけで、出来あがったのがこちら。
(以下は振り返りの様子)
Keep
オット「じゃあ最初Keepね。なんかある?」
ツマ「うーんなんだろう。みんな元気でよかった」
オット「うん、それは大事。元気is大事」
ツマ「あなた胃腸悪かったけどね」
オット「それは否めない。ビオフェルミンの効果を期待」
ツマ「あと、なるべく早く帰ってお風呂とご飯一緒にできるようにしてくれたのは今後もKeepしてほしい」
オット「おう。がんばる。あとねー俺はねー。こないだ朝会社行く前にわたわたしてるとき『○○やらなきゃーってなってる時は余裕ないサインだよ』とかそういうあれ、そういうツマ的コメント、ハッと気づく系の言語プロンプト。あれ助かる」
ツマ「そういう系のあれね。わかった」
オット「あとこれ自己評価だけど、抱っこしてるときに『早く寝かしつけなきゃー』って焦らなくなったのよかったと思う。メンタルの成長」
ツマ「いいじゃん」
オット「抱っこ道は奥が深い」
Problem
オット「じゃあ次はProblemだね。なんかある?」
ツマ「うーーーーーん…夕方過ぎると、腰が痛いw」
オット「腰が痛い」
ツマ「抱っこのダメージがだんだん蓄積されてだいたい夕方に来るの、腰に」
オット「そうか…」
ツマ「あとね、テーピングのテープがなんかかぶれてかゆい」
オット「かゆいの悲しい」
ツマ「なんかこういう身体症状ばっかりでいいの?w」
オット「まぁとりあえずどんどん出していこう」
ツマ「あとあれ、ベランダに出ると靴下に葉っぱがついてリビングのベビーマットに落ちちゃう問題」
オット「それな。あとでTで解決しよう」
ツマ「あとは…2人の作業デスクがもはや物置と化してる件」
オット「それな。そろそろ現実に目を向ける必要がある」
ツマ「まぁそれぐらいかなぁ」
オット「そういうのだけでいいの?なんかこう、ほおっておくと後々夫婦の関係に禍根を残す系のイライラの芽とかないの?そういうオットへのダメ出しとかないの?」
ツマ「ダメ出ししてほしいの?wなんか今はこういう物理的なことしか目につかないや」
オット「そうか…まぁなんかあったら言ってください。えー、じゃあ俺あれだよ、一個ある。言っていい?」
ツマ「どうぞどうぞ」
オット「あのね、ムスメの口を借りる系のフィードバックに超凹む問題というのがあって」
ツマ「どゆこと。もうちょい詳しく」
オット「ゆりさんがいっちゃん抱きながら『とーちゃんは働きすぎてるからそうやって忘れ物しちゃうんだよねー』とかなんかそういうこう、ムスメに語りかける体を取ったダメ出しは、2対1構図になって完全に自己肯定感が下がる。ずーんってなっちゃうw」
ツマ「あー、なるほど…それ私やってるとき自覚ないかも。無意識で言ってるんだと思う。どうしようね」
オット「じゃあそれはTで考えますか」
Try
オット「じゃあTryいきましょう。腰はどうするよ」
ツマ「うーん、ひとまずどうしようもない…」
オット「筋トレ?」
ツマ「腰には坂ダッシュがいいらしいんだけど、ハーゲンダッツ5個もらっても絶対やらない」
オット「だよね。テーピングはまだこう、いいテープを買うとか、札束で殴る系で解決できそうだけど。いいやつ買ってもいいよ」
ツマ「うーんありがとう。まぁまだいいやw」
オット「ベランダ問題は簡単だね。室内だけやってたけどベランダも掃除メニューに加えてちゃんとやろう。週イチで」
ツマ「そうしよう」
オット「作業デスク問題は…」
ツマ「うーん…」
オット「やつらがどんな状態になるとハッピーかっていうと、そりゃあ作業デスクとしてのあるべき姿と機能を取り戻すことなので、はい、答えは明白なのですが…3月バタバタするから、いったん見ないことにするというのもひとつというかなんというか…4月でよくね?」
ツマ「そうしよう」
オット「Not Try」
ツマ「で、オット凹む問題どうしようね」
オット「とりあえず悪気がないってことを知ったので、自分なりにダメージを軽減するようにするw」
ツマ「それでいいの?wそれが起こりにくくなるための根本対応を考えたいよね。その状況が起こるのってさ、どちらかが疲れてて余裕ないときで、結果としてなんかミスや漏れが発生したときで、だいだいその時に私は泣いてるいっちゃんを抱いてるわけだから、その流れでしゃべっちゃうんだよね。なにかトリガーがないと対応できないよねぇ。」
オット「うーん。どっちかが『疲れてる』っていうのに、なるべくタイムリーに気付いて、疲れてる方へのケアを意識する、というのができる仕組みがあればいいわけだよね。ホワイトボードとかに『元気ない』欄をつくってそこにチェックするとかシール貼るとか」
ツマ「この2人だと絶対機能しないw」
オット「じゃあ、お互いのコンディションが今日は○○%とか共有するというのを、朝やる。チェックイン的な」
ツマ「うーん。あなた夜明け前に会社行ったり、帰り遅くなったりする日があるから、毎日定時でってのは難しいよねぇ」
オット「ちょっと今の状況だと定形・定例化するの難しそう。いったん『気付いたらなんか声かけする』という運用でやってみて、ダメだったら見直す的な、アジャイルな感じでいこう」
ツマ「OK。気づけなかったらどうしようもないんだけど、いったんそれで。なんて声かけたらいい?仮に気づけたとしてさ、『ゆうへい、今日疲れてるよ、働きすぎだよ、寝た方がいいよ』って私に言われて、それポジティブな反応起こるかなぁ…『はぁ?』ってならない」
オット「別に怒ったりはしないよw」
ツマ「でもさ、『寝た方がいいのはわかってるけどそうは言ってもやらなきゃいけないことはあってさぁ』みたいな、現実とのジレンマであなた自己肯定感下がりそう」
オット「それは大いにある」
ツマ「なんか全然関係ない、特に意味のないナンセンスなフレーズとかのほうがいいんだろうね」
オット「そうだね。じゃああれだ、バーフバリ!」
ツマ「わたしはバーフバリにハマってないから却下」
オット「えー、じゃあ、ラッキーピエロ」
ツマ「ラッキーピエロ」
オット「語感いいじゃん」
ツマ「まぁじゃあとりあえずそれで」
オット「ラッキーピエロ!」
ツマ「ラッキーピエロ!」
ラッキーピエロは、ラッキーピエログループが北海道函館市を中心とした道南地区で展開するハンバーガーショップチェーンである。 愛称は「ラッピ」。