2. ある浮き草の夢

我が家は祖父の代からの「転勤族」で、私も父の転勤に合わせて、小学生の頃から転校を繰り返してきました。都会から田舎までさまざまな地域で過ごしましたが、根を下ろす「地元」は持てずじまいです。「障害ひとり親」、という現在の立場に至る前から、「転勤族の子ども」というマージナルな立ち位置から世界を見つめていたのかもしれません。

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