わが家では毎月、1ヶ月をKPT(Keep, Problem, Try)形式で振り返る家族会議をやっているのですが、ムスメも生後7ヶ月を向かえ、ツマの復職やら保育園やら、今後2人目3人目どうしようとか、お金や住まいどうしようとか、そろそろ考えるべき要素が増えてきて、月々の振り返りじゃなくて、中長期的に一緒に暮らしをどう営んでいこうかという、そういうレベルでの価値観のすり合わせをしたほうが良さそうだなという話になりまして。
通称「幸せ家族会議」を開催することにいたしましたー。わー。
本日が第1回、近所の「シラハト商店」さんで、かき氷珈琲味(めちゃうま)を食べながら、スケッチブックを開いて夫婦でこねこねしました。
第1回の成果がこちら、どどん!
細かいトピックは短期的にもたくさんあるんだけど、今回はそもそものグランドルールというか、夫婦で、家族で一緒に生きていくうえでのポリシー的なやーつを言語化しましたよ、と。
オットとツマ、それぞれが個人として、どんな価値観で生きていきたいと思うのかというのが、上の吹き出し部分なんですが、それを踏まえて「夫婦ポリシー」を。
夫婦関係とか、親子関係もそうだけど、一緒に仕事する相手とか、友人とか、地域とか、孤立せずに他者とつながりながら、お互い何を大事にしているかを尊重しつつ、楽しいことも困ったこともわけわけしながらいい感じにやっていけるとハッピーだよねーってことで、
「つながる、むきあう、わかちあう」
を夫婦のポリシーとして掲げました。
その下の5つは、多少の重なりはありつつも、生きていくうえではちゃんと考え方の軸を持っていた方が良いなという重要領域を挙げて、それぞれのポリシーを言語化したもの。
①くらし: ムリなくひらく、ほどほどていねい
夫婦ふたりとも、お互いの友人を紹介し合ったり、わが家に遊びにきてもらったり、他の家族と協力したりと、家庭を「外に開いていく」こと自体にはそれほど抵抗がないのだけれど、大前提として、わが家の全員(ツマ・オット・こどもたち)にとってムリのないものであることが大事。開いていくこと自体を目的化するのではなく、家族の安心・安全を大事にしながら、「ムリなく開いていく」ことが、自分たちにとっても、関わってくれる周囲の人にとっても、自然とハッピーが増えていくかかわり方になるのではないかと想う。
あと、「食事は全部オーガニック素材で!」とか、「家は毎日いつでもピカピカに!」とかハイレベルな望みを持つと、体力的にも経済的にも精神的にもしんどくなるので、わが家のようなズボラ小市民としては「ほどほどていねい」なぐらいがちょうどいいねと。市販の離乳食も家事外注サービスもお掃除ロボットも、必要だと思ったらためらいなく使うけど、普段、自分たちでやれることは分担してやる。毎日高級食材にこだわったりなんかしないけど、たまに知り合いのご縁とかで物語のある美味しい食材を取り寄せて「おいしいね」と言って一緒に食べたり、そんな感じ。
②なりわい: もてるものを活かしあう
会社務めでの仕事に限らず、複業としての仕事や、友人たちと行うちょっとしたボランタリーな企画やプロジェクトなどなど…他人とチームをつくって一緒に取り組むなかで、自分たちの持てる力を生かして何か新しい価値を生み出す活動を「なりわい」と呼びました。
自分一人ではない、関係性のなかでこそ生まれるもの、ある種自分も全体のなかの一つの"歯車"であり、お互い様でやっているわけだから、なるべく気持ちよく、自分のエネルギーが活きる場所や役割の中で働きたいし、一緒に何かをするチームメイトに対しても、その人の良い部分を引き出して活かしていけるような、そんな風に働いていきたいですね、と。
そういう働き方に向かっていくことを、夫婦お互いに応援したり支え合ったりしていきたい。
③かぞく: たがいに尊重する、ミカタである
かぞくとそれ以外のつながりは何が違うのだろうか。
もしかしたら明確な境界線というのはないのかもしれない。
家族だって、いざというときには離れることを「選ぶ」ことだってあるだろう。仕事だって、「嫌なら辞める自由がある」といったって、好き嫌いだけで簡単に切ったりできないつながりや責任というもの生まれてくる。
それでもやっぱり、かぞくというのは、「好き嫌い」とか「選ぶ選ばない」の範疇を越えて、相対的に分かち難い絆(きずなとも、ほだしとも読む)でつながってしまうもの。
だからこそ、好き嫌いとか、いい悪いを越えて、互いの存在を尊重すること。そして、いつでも味方であるということ。
家族と言っても別の人間。それぞれの価値観ややりたいことが違ったり、それぞれに試練や困難が起こったりするんだけど、でもとにかく「味方である」、あり続けるというのが、きっと大事。
④こそだて: 人生クエストを、全力応援
かぞくとも繋がるテーマではあるのだけど、やはりわが家に生まれた子どもたちに対して、親としてどんな風に向き合うかというのは、また別個の問題としてちゃんと考えた方がいいよね、という話になったのだけど。
議論の余地なく、パッと出てきた言葉で二人のスタンスはぴったり一致。
自分とは違う人生を歩んでいく子どもたち。これからどうなっていくのか、親であってもわからないけど、何に出会って何に没頭するとしても、その挑戦を「全力応援」したいねと、親である自分たちは、子どもたちの一番の応援団でありたいねと、とにかくそんな気持ちです。
⑤おかね: ここちよさをつくる、つかいかた
もっと若くて独身の頃は、自分の日々の暮らしだけを考えてお金を使っていたけど、30歳になり、ちょっとは稼げるようになり、結婚したり子どもが生まれたり、チームのスタッフやら後輩やらができたり、友人や家族のライフステージも変化したり…と、自分ではない他者のためにお金を使う場面が増えてきた。
金は天下の回りものということわざもある。ケチケチするのではなく、自分や、周囲の人たちが気持ちよく過ごせるようになるためや、困っている人を助けるためにお金が役に立つのなら、惜しみなく使える心持ちでいたい。
一方で、子どもが生まれて、彼らの将来の安心・安全を考えると、目先のことだけを考えて無尽蔵に使うわけにもいかない。かといって、貯金をしたり資産を増やすこと自体を目的化すると、我々夫婦の性格・価値観的にしっくりこないし、たぶんうまくいかないだろうなという感覚がある。
だからたぶん、使うか貯めるかという二択ではなく、貯めたり増やしていくことも含めて、それが自分や関わる人たちの、今と未来の「ここちよさをつくる」ための使い方かどうか?ということが大事なのだろうと思う。
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…という風な感じで、第1回の家族会議は、ツマ・オットそれぞれが大事にしている価値観を共有し、それを一緒に生きていくための「ポリシー」として言語化していく試みとなりました。
次回以降は、これを踏まえて、子育てにまつわるイシューとどういうスタンスで向き合うのか?直近1年での重要トピックが何で、どんな風に対応していくのか…などなどを、ひとつずつ話し合っていこうというところで一区切り。
やってみるとこれ、楽しいですよとっても。