株式会社閒(代表取締役: 鈴木悠平)が行う事業報告や会社づくりのプロセス、閒に集う人たちの語り・営みをご紹介する、「閒の日々 長月号」をお届けします−−。
▼地域通貨とコミュニティの可能性をテーマに月例会を開催しました。
9月の月例会では「地域通貨とコミュニティ」と題して、①こういう時にコミュニティ通貨があると便利 ②コミュニティ通貨があったら閒でやってみたいこと をワークショップ形式で話し合いました。
思いのほか、各方面から多様な意見が交わされ、早速、閒の中でも少しずつ実装に向けて動き始められそうです。
いくつか出てきたアイデアをご紹介します。
■コミュニティ内メルカリ的に使う
見ず知らずの人に売るのは思い入れがあって悲しいけれど、知っている人や価値観が合いそうな人になら譲りたい。そんなモノがあるときに、コミュニティ通貨を介して受け渡しができると嬉しいな、というアイデアです。
■何か実験的な企画をする時のメンバー募集に使う
通貨を介すと、なんとなく頼みごとがしやすくなる。実際の貨幣にもそんな側面がありますが、リアルなお金を払う前提で予算を立てるには難しい…というような実験的な企画では、コミュニティ通貨の方が便利かもしれません。
■気持ちや関わりの可視化ツールとして使う
お金をもらうつもりではないし、むしろボランティアでいいんだけど、というようなお仕事をしたときにも、頼んだ側の感謝の気持ちを表す意味でコミュニティ通貨が渡されると、ちょっと嬉しい気持ちになるかも、という意見も出ました。
この他にも、たくさんの意見が出て、どれも実現できたら楽しそうだなというアイディアばかりでした。
まだまだ、実験段階ではありますが、閒のコミュニティの中で企画や交流をする際に、少しずつ導入していければと思っています。
▼閒のコミュニティ内でのイベントとして、すでにこんな企画が形になっています。
◉9月6日(日) よむ、きく、あじわう 絵本のせかい #1『ぐるんぱの幼稚園』
大人になってから絵本を読むって面白いよねという声かけのもと発足したプロジェクト。輪読会のような形でオンライン上で開催されました。皆さんの最初の一冊を共有して、会は始まりました。
大人になったからこそ気付く、絵のタッチの凄さ、ぐるんぱが二足歩行しているのはすごい、ぐるんぱの繊細な心情など、気づきがたくさんありました。
◉9月20日(日) 映画「プリズン・サークル」を語る会
日本の刑務所の中にカメラを入れて、受刑者たちによる自助グループ的な取り組みの様子を追ったドキュメンタリー映画「プリズン・サークル」。
閒のコミュニティメンバーからも「観たよ!」「観に行く!」「語りたい!」という声がたくさん挙がったので、有志で集まって感想を語り合う会を開くことになりました。
参加者からの感想を一部共有します。
「自分の被害経験というか、辛い・しんどい過去を振り返って外に出すって、すごくつらい作業だなって、今更ながら思います。」
「違法薬物を使う人と使わない人の差は、逆境の数と孤立感の強さと言われています。それだけの差で、誰でもそうなり得るんですよね。」
「犯罪をする人とそうでない人はどう違うかと問われれば、きっと何も違わないと答える。」
毎月、このような形で小さくではありますが、閒ならではのプロジェクトが始まっています。参加してみたい、閒が気になるという方は、コンタクトフォームからお問い合わせください。
▼お知らせ
閒の主宰、鈴木悠平が企画・登壇・出展するイベントの予定です。ぜひお気軽に覗いてみてください。
◉2020/10/10 14:00-15:30 Zoom開催 「ヨシダ、ハカセになったってよ」https://www.facebook.com/events/419287259035090
◉2020/10/16-2021/03/07 「トランスレーションズ展 −『わかりあえなさ』をわかりあおう」に、清水淳子さんとのユニットで参加作家として出展します。
http://www.2121designsight.jp/reservation.htmll
◉2020/10/24 Intermediator Forum 2020 13:00-
「 相互にエンパワーしあうデジタル・メディア環境 — ‘とどけるプロジェクト’を事例として — 」
https://www.worldmaking.jp/events/intermediator-forum-2020
◉毎週月曜20:00-20:45 「とどけるラジオ」 配信中
https://www.youtube.com/watch?v=mLLpjrn_MxA&feature=youtu.be