私も昨年経験したので、近い世代の働きマンたちやそのパートナーからちょくちょく相談受けるのですが、メンタルいわしたときって初動対応がすごく大事で、そこでやれる限りの対応をがっとやれると、それだけ予後がよくなると思うので、参考にしてもらえればと思ってつらつらと書く。
僕は医師ではないので、あくまで経験者は語る的な位置づけでほどよく参考にしてもらえれば嬉しいです。
まず大前提として…
がっつり休職出来る人は休んだ方がぜっっったいに回復早いから、休めるなら休んでくれよな!頼むから!
ということを声を大にして伝えておきます。
ここでは、それでも、さまざまな、実にさまざまな事情があって、「そうは言っても仕事やすめねーんだよ今」って人を対象に(いや休んでほしいんだけども)、働きながらでもどうにかこうにか死なないためのアドバイス的な位置づけになります。
考え方: 作戦名「いのちだいじに」への切り替えを、自分と他人両方に、なるべく早く周知徹底する
ドラクエの作戦あるじゃないですか、「ガンガンいこうぜ」とか「じゅもんつかうな」とか。あれです。一刻もはやく「いのちだいじに」に切り替えてくれ。それを自分だけでなく周囲にも認知徹底してくれ。
多忙な働きマンがメンタルいわしたとき、自分も周囲も従来の「ガンガンいこうぜ」感覚のままでいると、絶対にギアが合わないのです。
だって!エネルギーの総量が!超下がってるから!瀕死だから!
切り替えるための方法はいくつかあるので、実行可能なやつは全部やるって感じで低温運用に切り替えてください。
①まずは通院してくれ、話はそれからだ
会社や自宅からアクセス良い、最寄りの心療内科を今すぐ予約するんだ。最近は、仕事帰りの勤め人のために、夜やってるクリニックもあるぞ。僕も初診は夜遅くまで働いてクタクタになったその足で向かったぞ。
なんせ、メンタルいわしてるときって認知のゆがみんが現れて、正常な自己判断できない状態なってますんで、「まだ大丈夫」とか思ってるのだいたい大丈夫じゃないですから。はやめに医師に診てもらって、お薬出してもらうなり、会社に見せる用の診断書書いてもらうなりしてください。
そして定期通院のリズムをつくってください。相談相手が外部にいる、それだけで少し心が楽になります。
②可能な範囲で症状の自己開示と周囲への相談を
直接の上長、家族やパートナー、同僚や後輩など、日常生活や仕事でかかわる人たちに対して、可能な範囲で自己開示と、対処方針の相談をする。無理に一人で抱え込むよりは、"具体的"に開示・相談した時方が全体最適になりやすいと思います。
「今こういう状態で、こういうことはできるけど、こういうことはしんどいんだ」と、仕事や家庭運営上、"必要な範囲での弱さの共有"をする、ぐらいの感覚で良いと思います。
③世界は意外と回るので、急ぎでない予定は全キャンセル
上長などと相談してもらえればと思いますが、自分が抱えていた仕事のうち、どうしても今日・明日とか今週中とかでやらなきゃいけないことは、ほんとにマクロかつドライにみると案外少なかったりします。
「出来ないより出来るに越したことないけど、まぁしばらくペンディングしててもどうとでもなるな」みたいなプロジェクトとかタスクとか、割とあるんで、そのへんは上長と相談しながら、これを機に思い切って業務整理・優先順位判断してみてはどうでしょうか。
④新規の予定入れない
これはもう読んで字のごとくです。コントロール可能な範囲では、少なくとも短期的に急ぎの「新規案件」を入れる必然性ないのでバッサリ切りましょう。
それ以外でも、メンタル病む人に限って「業務外の業務」的な、諸方面からのふわっとした相談とかランチMTGとか入れられがちだったりします。そういうのぜんぶバッサーっとブロックしてくださいね。
⑤渡せるタスクはじゃんじゃか渡す
これを機に後輩たちに責任&役割を移譲しましょう。不安なら、判断軸だけしっかり抑えたりすり合わせの時間をつくった方が良いですが、仕事を任せて部下が育つってことは往々にしてあるので、良い機会だと思ってください。
⑥それでも残るタスクだけに絞って一撃必殺で仕事乗り切ろう
もうね、あとは、それでも渡せない、休めないなって案件だけに専念してください。大事な商談とかプレゼンとか。ほかの仕事ゼロにするぐらいの勢いで渡して、それでも休めないなって仕事だけ手元に残しましょう。
⑦食事・睡眠絶対死守(運動はもうちょい元気になってからじわじわと)
当たり前のことですが、食事・睡眠時間絶対死守です。しっかり寝るんだーーーー!
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なんだか取り留めもなく書きましたが、とにかくですね、みなさん「いのちだいじに」どうにか生き延びてほしいわけです。
幸あれ