「笑うことについて」リレーエッセイ
「笑うことについて」というお題だけを共有して、複数人の書き手がそれぞれに綴ります。
Featured
自分が笑っているときに、「あ、いま私は笑っている」と意識することは結構難しいと思う。
積極的に悪く言われたいとは思わないのだが、同じような中傷やからかいはずっと続くと慣れてしまう。よろしくない傾向だとは分かっているが、意思とは関係なしに慣れてしまうのだから仕方ない。
笑いとは一種の破壊だと思う。笑うということは一つの救済だ。笑いと笑うこととの間には隔たりがある。それらは時に同じことだし、時に全く違うものだ。
「笑うことについて」というお題で、自分ごととして書ける話がまったく思い浮かばない。
昨今のコロナ禍で、オンラインビデオツールを使って人とコミュニケーションをとる機会がとても増えた。ZoomミーティングやGooglemeetsなど様々なツールが用いられるのだが、そのときにハッとするのが「自分の真顔の恐ろしさ」だ。