はじめての自室 - 「書く」とき・ところ・道具とわたし #9

書くという行為は私にとって突発的に訪れる大波のようなもので、日々書くことを続けるということは私にはできないのだと気がついてしばらく経った。

「書くとき・ところ・道具とわたし」に寄稿するのはこれで3度目だが、それは引越しによって自分の作業スペースが2回変化したからだ。今回寄稿するのも、昨年の11月に引越しをしたからで、そのことをここにまとめようと思う。

昨年の11月に、マンションを購入した。中古だがフルリノベーションされていて、住んでもう3ヶ月を超えるが、綺麗でとても住み心地がいい。

今までは自分の部屋というものを持っていなかったが、3LDKの物件なので一部屋が私にあてがわれることになった。自室を持つというのはひとり暮らしをしていた時以来なのでおよそ3年ぶりで、ずっとリモートワークをしている夫と扉一つでも隔てて生活することは最初私にとってとても寂しく心細いことだった。

だが慣れてくると自分の好きなように電話をしたり夫に気を遣わずなんでもできる空間というのも悪くはなく、徐々に部屋にこもるようになった。

私の作業スペースというのも今まではリビングやベッドの上などだったが、自室という区切られた空間で集中して「書く」ということをできるようになった。

書くときについては冒頭に述べたように、「興が乗ったとき」としか言いようがない。私はこつこつと物事を進めるのが苦手なのだ。

道具については以前と変わらずSurface Goを使って書いている。学生時代は調子に乗ってMacbook Airを使っていたのに、何故だかSurfaceに愛着を持つようになってしまい、いつの間にかSurface系列は2台目だし、これからもMacに浮気することはないのではないかなと思う。相変わらず紙に書いて物事をまとめるのは苦手で、というのも漢字を予測変換に頼るようになってしまってほとんど書けなくなってしまい、いちいちスマホで検索するのが面倒で、スマホかPCで「書く」作業は行っている。

道具といえば、もうすぐ在宅で仕事を始めるということでサンリオのシナモロールのゲーミングチェアを購入したのだが、腰への負担が少なくとても心地よい。若干可愛さの主張が激しい椅子を買ってしまったが、この椅子に合わせて書く環境としての自室のインテリアも可愛くしていきたいなと思っている。

私自身の変化を述べると、前回更新から約1年が経とうとしているが、そりゃあ1年もあると色々ある。まず家を購入するということ(家探しからローンを通すことや契約・引越し諸々全て含めて)を約3ヶ月で終わらせてしまったので非常に疲れた1年だった。書くことに関しては、局所的に書くことに熱中する期間があったかと思えば別のことに熱中する期間もあったし、つくづく性格が出るものだなと思う。

おそらくこれが最後の「書くとき・ところ」への投稿だと思われるので(流石に持ち家からもう引越しはしたくない)、締めになにか書くことはあるかなと思ったが、特にない。

これからも大波がきたらそれに乗り、粛々と書いていくだけだと思う。そして、それが私の性に、合っている。