とめどなく流れていく言葉たちよ
Read more僕は恥ずかしい
僕は恥ずかしい
何かを食べている姿が恥ずかしい
軽薄そうに笑った顔が恥ずかしい
流暢に出て来る言葉が恥ずかしい
何か美しいものに出会った時に、簡単に心を奪われてしまうことが恥ずかしい
そのことをすぐ夢中になって話してしまうことが恥ずかしい
誰かの苦しみを見た時に、何かしないではいられない気持ちになって、
何かをした気になってしまう自分が恥ずかしい
いびつなものとしての私たち
僕は恐らく軽度のADHDだと思うし、躁鬱病(双極性障害)だろうし、適応障害かも知れないし、まず間違いなくアル中で、他にもなんやかんやあるかも知れない。でも僕にはそういった診断は一つもついていない。たまたま主治医が「そういう」人ではなくて、診断名をつけようとしなかったのだ。一方で毎週新しい診断名が増えていった友人もいる。
Read more葡萄
一時的な別居のために借りた小さなアパートの一室で、どうせ長く住むわけでもないだろうとたかを括って購入した小さな冷蔵庫は、いざ離婚することになって本格的な一人暮らしをすることになってみると、明らかに小さ過ぎた。
Read more未来へ
10年くらい後の自分に向けて、言葉を残しておこうと思う。
Read more蟹の脳味噌
10年少し前だったか。8月も終盤というのにいつまでも暑さと湿気で窒息しそうな、そんなある午後、僕はとある西日本の大きな街の駅前をぶらぶら歩いていた。
Read more触れると触れられるの間
「見ることには愛があるが、見られることには憎悪がある」
Read more見たくないことについて
見たくないものというものがあるはずだ。見ずにはいられないものがあるように。
Read more装わずにはいられない
衣服というのは装置だなと思う。だぼっとした服を着れば自然とリラックスした、もしくはだらしない気分になるし、かちっとしたジャケットやコートを羽織れば気持ちも引き締まる。そういう話は多くの人が経験あるだろう。世界があって、それをどう「視る/視ている」かを伝える時、人は写真を撮ったりする。
Read more笑いとは…
笑いとは一種の破壊だと思う。笑うということは一つの救済だ。笑いと笑うこととの間には隔たりがある。それらは時に同じことだし、時に全く違うものだ。
Read more眠ることとは少しの間…
「さよならを言うことは少しの間死ぬことだ」とはレイモンド・チャンドラーの小説の探偵フィリップ・マーロウの言葉だったか。そんな気もするし、そうでもない気もする。もしそうだとしたら、眠るということも少しの間死ぬことなのかも知れない。そんな気も……、いやそんな気はしない。
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